仕出し弁当とは?デリバリーとの違いも解説
作成日:2022年12月12日
会議用の食事や、法事の集まりで、仕出し弁当を利用される方が増えています。
しかし、仕出し弁当のほかにも、ケータリングやデリバリーなどもよく聞く言葉で、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
本記事では、仕出し弁当とは何か、どのように選ぶのがよいのか具体的に解説します。
これから行われるイベントに最適な仕出し弁当を見つけ出し、お客様に満足していただけるようなイベントを開催することにお役立てください。
目次
仕出し弁当とは
仕出し弁当とは、お客様の注文を受けてから料理を作って会場まで届ける弁当のことです。
出前との明確な違いはありませんが、一般的に出前はその場で注文してすぐに調理してもらうことを指し、仕出し弁当は予約に基づいて会社での会議や冠婚葬祭などフォーマルな場で提供する弁当を指します。
似たような概念として、「宅配弁当」「ケータリング」「オードブル」「デリバリー」などの言葉を聞いたことがある方も多いと思いますので、それらとの違いを以下で説明していきます。
宅配弁当との違い
仕出し弁当と宅配弁当との違いは、容器が回収されるかどうかと料理のジャンルです。
それぞれについて以下で説明します。
容器の回収があるかどうか
仕出し弁当は料理店の食器に入った状態で配達されるので、食べ終わった後に食器が回収されます。
宅配弁当は使い捨てのパックに入っているのが一般的なので、容器の回収はありません。
料理のジャンル
仕出し弁当は日本で昔からおこなわれているサービスということもあり、懐石料理やお寿司などの和食がよく選ばれます。
宅配弁当は和洋中などのジャンルを問いません。
ケータリングとの違い
仕出し弁当とケータリングとの違いを2点説明します。
調理する場所
仕出し弁当は自分たちが注文した料理店で調理してもらいます。
ケータリングでは自分たちが指定した場所で店の人が調理をおこないます。
完成された料理を会場まで運び、提供する場合も多いですが、現地での調理を依頼することもできるので、温かい料理をすぐに食べることができます。
配膳・セッティングまでおこなってもらえるか
仕出し弁当は配達するところまでのサービスなので、配膳は自分たちでおこなう必要があります。
ケータリングでは配膳はもちろん、会場のセッティングや片付けまでおこなってくれます。
テーブルコーディネートに力を入れているケータリング業者もあります。
そのため、ケータリングは懇親会や同窓会、周年記念、ウエディングなどの式典で使用されることが特徴。大人数で会場を貸し切って開催されるときによく利用されます。
オードブルとの違い
仕出し弁当とオードブルの違いは、以下のとおりです。
・仕出し弁当は、配達される弁当というサービス名を指す
・オードブルは、前菜という料理の位置付けを指す
そもそもオードブルとは西洋料理のフルコースでメイン料理の前に出される前菜のことです。
日本では、大きめのお皿に軽食やおつまみを盛り合わせたものをオードブルと呼ぶことが多く、新年会や忘年会、立食パーティーなどでよく利用されています。
ケータリングでオードブルが出されることが多いので、「ケータリング」と「オードブル」を同じ意味だと捉えてしまう人が増えてきたのかもしれませんね。
デリバリーとの違い
仕出し弁当とデリバリーとの違いを2点に分けて解説します。
容器の回収があるかどうか
仕出し弁当は先ほど述べた通り、食べ終わった後に容器が回収されます。
デリバリーは使い捨てのパックに入っているのが一般的なので容器の回収はありません。
営業時間外でも届けてくれるか
仕出し弁当は、冠婚葬祭に利用されることが多く、あらかじめ予約しておけば営業時間外でも対応してくれる場合が多いです。
それに対して、デリバリーは基本的にお店の営業時間内でしかサービスを受け付けておりません。
仕出し弁当を利用するメリット
仕出し弁当とはどういうものかが大まかに分かっていただけたと思います。続いては、仕出し弁当のメリットについて解説します。
配達してくれる
仕出し弁当はご自宅・会場まで出来上がった料理を配達してくれるので、作ったり外出したりする必要がありません。献立を考えたり片付けをしたりする手間も省けます。
栄養バランスがよい
仕出し弁当は、各業者の料理長や調理師、栄養士の方たちが栄養バランスを考えて作っているので、コンビニ弁当やインスタント食品に比べて栄養に配慮されています。
栄養バランスをよくするのはもちろん、カロリーや塩分をおさえて添加物もできるだけ使わないようにしています。
また、コンビニ弁当などに比べてうす味であっさりした味つけが多いのも仕出し弁当の特徴です。
仕出し弁当を選ぶポイント
実際に注文するとき、どの店の仕出し弁当を注文すればよいか迷ってしまう方も多いでしょう。
何を基準に店を決めればよいか、ポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
配送エリアに含まれているか
まずは、会場が配送エリアに含まれていることを確認しましょう。
会場に近いところから探すことをおすすめします。
注文内容や金額よっては配達エリアが異なる場合もあるので、併せて確認するのがおすすめです。
注文しやすいか
弁当を大人数でたくさん注文するとなると、集金が大変になります。団体の場合は、個人から注文できるのか団体でまとめて注文しなければいけないのかを選べる方が便利です。
また、配送を頼む際は「10個以上から受付」などの個数制限がつく場合がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
支払い方法は、クレジットカード決済や銀行振り込みによる先払い、現金での後払いなどがあります。
まとめて注文する場合は、支払い金額も高くなるので、支払い方法についても事前に確認しておくと安心です。
メニュー変更ができるか
一品だけ嫌いな料理があったり、アレルギーの食材が含まれていたりするときにメニュー変更の融通がきくかどうかを確かめておきましょう。
キャンセルや変更はいつまで受け付けてくれるか
直前の人数変更が考えられる場合には、対応してくれるところが便利です。
何日前まで変更が可能かを確認して、弁当が足りなくなったり余して捨ててしまったりということのないようにしましょう。
安心できる食材を使っているか
食材の安全性が気になる方には、食品添加物について方針を明確にしていたり、食の安全に取り組んでいたりするところが望ましいです。
また、アレルギー項目を表示しているとなおよいです。
仕出し弁当のお弁当の種類
仕出し弁当の代表として「幕の内弁当」や「松花堂(しょうかどう)弁当」があります。
それぞれについて簡単にご説明しますので、お弁当を選ぶ際にぜひ参考にしてください。
(出典:photo AC)
幕の内弁当は、上の画像のようにたくさんの品種のおかずを区切られた弁当箱に詰め合わせたお弁当です。
おかずはお店によっても内容が変わりますが、焼き魚や卵焼き、煮物、揚げ物、お漬物など、汁気の少ないおかずがよく使用されます。
ご飯は俵型のおにぎりにごまをかけてあることが特徴です。現在は俵型のおにぎりではなく、俵型に型押しされたご飯やご飯をそのまま詰めたものもあります。
名前の由来は諸説ありますが、江戸時代に芝居の休憩時間である幕間(まくあい)に食べられていたのが由来とされています。
幕の内弁当は、室町時代に確立された本膳料理の流れを汲んだ料理です。本膳料理とは武家が来客をもてなすために誕生した料理で、ひとつひとつの膳に料理を載せることが特徴です。
(出典:photo AC)
松花堂弁当は、茶の湯の席で来客をもてなすために誕生した懐石料理の流れを汲んだ料理です。
上の画像のように十字形の仕切りがある容器を用いた弁当で、刺身や焼き物、煮物などそれぞれのおかずが小鉢に入っていることが多いです。
仕切りがあるので、料理の味や香りが混じることなく、冷たい料理と温かい料理を同時に食べることができます。
昭和初期に「松花堂」という茶室で、松花堂昭乗が絵の具箱として使用していた容器に入れて懐石の弁当が出されたことが由来とされています。
この松花堂弁当を考案したのは、日本料理「吉兆」の創始者である湯木貞一です。
会議で利用したい方におすすめのお弁当
会議で利用したい方向けの弁当では、食事をしながら話しやすいように、おかずがすぐに噛み切れるものや一口大に切られているものが好まれます。
大企業の重役をもてなすために3,000円以上する少々高めの弁当を選ぶときもあります。
そこまで高くなくても季節に合った旬の食材が使われていれば、ありあわせの弁当という印象を与えることもなく、おもてなしの心が伝わりやすいです。
冠婚葬祭などで豪華にしたい方におすすめのお弁当
冠婚葬祭などで豪華にしたい方向けの仕出し弁当は、おめでたい席と法事・法要で多少異なります。
お祝いの席では彩りがよく見た目もパッと明るいものを用意し、しめやかな席では和食が一般的で故人が好きだったおかずを入れることが多いです。
冠婚葬祭では主催者はさまざまな対応に追われることが多くなるため、主催者の負担を減らすためにも仕出し弁当を利用するとよいでしょう。
高齢者の方が多いときにおすすめのお弁当
高齢になると噛む力や飲み込む力が衰えてくるので、繊維質の野菜やかたい肉、サラサラとした液体や弾力のある食材などが食べにくくなります。
かたいものや飲み込みにくいものを無理して食べると誤嚥を招くこともあるので注意が必要です。
高齢者向けの仕出し弁当では、固すぎるのはよくないですが、そしゃく機能の低下を防ぐためにある程度食感が残ったものをおすすめします。
高齢者は味覚低下があることを考慮して、薄味にならないようにだし汁をきかせているお弁当が望ましいでしょう。
高齢者向けに調理された仕出し弁当を販売しているところもあるので、高齢者が多い時にはこういったお弁当を活用するのもおすすめです。
まごころ弁当の特徴とは
仕出し弁当は冠婚葬祭や会議の際に利用することが大半のため、普段の食事にはあまり向いていません。
もしも、「普段の食事も配達してもらって手軽に食べたい」とお考えなら、配食サービスの「まごころ弁当」がおすすめです。
まごころ弁当は、高齢者向けに味付けや栄養バランスに配慮したお弁当を販売しています。
まごころ弁当の特徴
・原材料にこだわった安心・安全なお弁当
・高齢者向けに食べやすく調理されている
・高齢者向けに栄養バランスが考えられている
・メニューは日替わり!季節に合わせた料理が食べられる
・アレルギーやおかゆ、きざみ食などの個別対応も可能
まごころ弁当のお弁当は、栄養士がメニューを考えているので、栄養バランスもバッチリです。
健康状態に合わせて5つの種類からお弁当を選ぶことができます。
・小町
カロリーや塩分がコントロールされているお弁当です。「大」と「小」の2サイズがあります。
・普通食
和食の献立が中心。一般の高齢者向けのお弁当です。
・カロリー調整食
カロリーや塩分計算が必要な方向けのお弁当です。
・たんぱく調整食
たんぱく質の摂取量に注意が必要な方向けに作られているお弁当です。
・ムース食
食べ物を噛むことや飲み込むことが困難な方向けに作られているお弁当です。
お弁当の内容は日替わりで和食や洋食などバリエーションも豊富。季節によって献立が変わるので、毎日でも飽きずに食べることができます。
「おかずのみ」や「おかずとごはんセット」も選べるので、ごはんは自宅で炊くので、おかずだけ欲しいといった注文方法も可能です。
前日までに注文すれば、毎食ごとに自宅まで届けてくれるので、予定に合わせて注文が可能ですよ。
店舗は、北海道の札幌や函館から、東京、名古屋、大阪、京都、福岡、沖縄まで、全国にあります。
配達対象エリアについてはホームページをご確認ください。
https://www.magokoro-bento.com/blog/
まとめ
仕出し弁当とは、注文を受けてから料理を作り会場まで届ける弁当のことです。
時間と手間が省け、栄養バランスもよいのがメリットとしてあげられます。
幕の内弁当や松花堂弁当など和食の仕出し弁当が多いですが、洋食の弁当を提供しているところもあります。好みや用途に合わせて活用してみてはいかがでしょうか。
高齢者の方に向けて、自宅で召し上がるお弁当をお探しの方には、まごころ弁当の宅配サービスがおすすめです。
「カロリー調整食」「ムース食」など、高齢者に合わせた種類・味付けのお弁当を用意しております。
食材の大きさやかたさは高齢者の方が食べやすいように調理されており、ただやわらかいだけでなく、ある程度歯ごたえも楽しめるようになっています。
注文は電話でO K!
初回のみ1度に2食までご試食いただける無料試食キャンペーンも行なっているので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。