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認知症ケアとは?具体的なケア方法と効果について解説

作成日:2019年3月13日

認知症ケアとは?具体的なケア方法と効果について解説

高齢のご家族の物忘れが増えてくると、認知症ではないかと不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。ご家族が本当に認知症になってしまった場合、どのようなケアを行っていけばよいのでしょうか。

この記事では認知症とは何かから、具体的なケア方法とその効果までわかりやすく解説します。実際に認知症ケアを行う際の参考にしてみてください。

認知症とは?

「認知症」とは、何らかの病気が原因で認識・判断・記憶などの能力が低下し、社会生活に支障をきたす状態を指します。現在、認知症の約85%を占めているのは「アルツハイマー型」「レビー小体型」「脳血管性」の3種類です。

「アルツハイマー型」は認知症の中で最も患者数が多く、約半分がこのタイプと診断されています。βアミロイドと呼ばれるタンパク質が脳内に蓄積することで、脳の萎縮が起こり発症します。日付や昼夜の違いが判断できない、ご家族の顔がわからなくなるなどのほか、進行すると徘徊や暴力などの症状が出ることもあります。

「レビー小体型」は脳の神経細胞に「レビー小体」というタンパク質の塊ができ、神経細胞が徐々に減り発症します。幻視・妄想の症状が特徴で、動作がゆっくりになる、手足が震えるなどのパーキンソン症状が出ることもあります。

「脳血管性」は脳梗塞や脳出血などで脳が損傷し、これまで担っていた機能が失われることで起こります。損傷した部位とそうでない部位が混在しているため、できることとできないことが比較的はっきり分かれています。脳のどの部位が損傷したかによっても異なりますが、起こりやすい症状としては自発性が低下する、感情のコントロールがきかなくなる、などが挙げられます。

認知症を改善するには?

現状では認知症を完治させる方法はないのですが、進行を遅くしたり、症状を軽減することは可能です。ここではその方法について、「通院での治療」「施設の利用」「周囲の方々によるケア」の3種類に分類にしてそれぞれ説明します。

通院して治療する

通院での治療には大きく分けて、薬物療法と非薬物療法(リハビリテーションなど)があります。薬物療法は認知症の原因となっている病気を治したり、症状を改善する目的で行われるのに対し、非薬物方法は脳の機能低下を抑えたり、残された機能を活性化するために行われるものです。

非薬物療法にはさまざまな方法があり、簡単な計算や音読を行う「認知リハビリテーション」や、今いる場所や日付の確認を行う「リアリティ・オリエンテーション」、音楽を聴いたり演奏したりすることで脳に刺激を与える「音楽療法」など、個人の症状にあわせたアプローチがとられています。

認知症ケアに力を入れている施設に通う

認知症ケアに力を入れている施設の代表的なものとしては、グループホーム、認知症対応型通所介護(デイサービス)、小規模多機能居宅介護などがあげられます。ほとんどの場合、これらの施設には認知症ケアの経験・知識をもったスタッフが常勤しており、安心してサポートを受けることができます。

2006年に介護保険法が改正された際、「地域密着型サービス」が導入されましたが、認知症対応型通所介護や小規模多機能居宅介護はこれにあたります。そのため、基本的には現在住んでいる地域の事業所を利用することになります。

それぞれの施設についてはインターネットで情報公開がされていますので、いくつかピックアップし、実際に見学することをおすすめします。体験利用ができるところもあるため、ご本人に合った施設を探すために役立つでしょう。

周りの人間が認知症を知ってケアする

在宅介護にあたり、認知症や介護について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。少しずつでも理解を進めることで、不安も少なくなり、より適切なケアができるようになっていきます。

認知症に対するケアの技術の一つに「ユマニチュード」があります。言葉や目線、身振りなど、包括的なコミュニケーション方法を軸としている手法です。ここでは、ユマニチュードについて紹介しながら、ケアのポイントを解説していきます。

相手を大切に思ってコミュニケーションする

ケアする方もひとりの人間ですから、心身の状態に波はあるでしょう。しかし、感情にまかせて認知症の方の失敗を責めることが続くと、不安になったり、症状が悪化することもあります。そこで心がけたいこととしては、完璧な介護を目指すというより、相手を思いやり、穏やかな人間関係を築くことです。信頼関係があると、お互いに気持ちが安定してきます。

ユマニチュードでは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つが基本動作とされています。この動作ひとつひとつに気を配り、相手を大切に思っていることを伝えます。ゆっくりと穏やかに話したり、優しく包み込むように触れることで、相手を大切に思っている気持ちが伝わり、気持ちよく介護を受けてもらいやすくなります。

触れ合いを増やすことで五感を刺激する

ひとつのケアをする際に、複数の感覚を刺激することを心がけるとよいでしょう。たとえば、音楽をかけながらマッサージをして聴覚・触覚を刺激したり、体を拭いているときに花を飾って触覚・視覚・嗅覚を同時に刺激するなどが考えられます。音楽はリラクゼーション効果のあるものを使うとよいでしょう。

また、ユマニチュードでは、「見る」「話す」「触れる」のうちの2つ以上を同時に使いながら、「あなたを大切に思っている」と継続してメッセージを伝えることを「知覚の連結」と呼んでいます。体に優しく触れながら笑顔で優しい言葉をかけるなど、言葉と行動の矛盾がないように、両方からポジティブなメッセージが伝わるようにします。

新鮮さを感じてもらえるように工夫する

介護施設で体を使ったり歌を歌ったりなどのレクレーションを行っている様子を、テレビなどで見たことはないでしょうか。

認知症の方は、できないことが増えて不安になったり自信を失ったりすることがあります。そんなときに、新しい楽しみを見つけたり、自分にもまだできることがあると発見してもらうことは、症状の改善にも役立ちます。

訓練やトレーニングでは自分がテストされているようで気が重くなるかもしれませんが、レクレーションであれば遊び感覚で気軽に参加することができます。

危ない行動を取らないか見守る

足腰が弱っていると、少しの段差で転んだりして大けがを負ってしまい、寝たきり状態になってしまうかもしれません。寝たきりになると筋力が弱ったり、認知機能がさらに低下する可能性もあります。

しかし、足腰がしっかりしていても、判断力や認知機能が低下していると思わぬ行動を取ることもあります。徘徊の症状がある場合、介護者が気づかない間に外出してしまい、大きな事故にあったり行方不明になるケースもあります。

施錠したり無理に引き留めると、反発や混乱を招く場合もありますので、外出の予兆を把握し、前後の行動を記録しておきましょう。おおよその行動パターンを把握しておくことで、危険な状況を回避しやすくなります。

健康状態を細かくチェックする

認知症になると、調子が悪くても言葉でうまく伝えられなくなることがあります。ご高齢の方は免疫力が低下し、感染症にかかりやすいため、ケアをする側が小まめにチェックする必要があります。

チェックする点は、食事の摂取状態や排泄物の状態、顔色などです。水分が不足していると薬の副作用が出ることもあるので、水分摂取の状況にも注意しましょう。様子がおかしいと感じた場合は速やかに医師に相談し、指示を仰ぎましょう。

まとめ

身近にいるご家族が認知症になった場合、生活のさまざまな場面で、ケアの方法について戸惑うことが多いでしょう。認知症について正しく理解し、お互いが気持ちよく暮らせるようにしたいものですね。

また、介護は一人ですべてを抱え込まず、ケア施設や外部のサービスを上手に使って負担を減らすことが大切です。自宅に暮らしながら介護する場合、毎日の食事の準備も大きな負担となりますが、まごころ弁当ではご高齢の方向けに見た目や味、食べやすさの工夫をした宅配弁当を提供しています。即日配達・個別対応も可能です。

今なら無料試食もできますので、ぜひお気軽にお試しください。

この記事の提供元:シルバーライフ

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