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宅配弁当のメリットは栄養バランスだけじゃない!

作成日:2020年4月22日

宅配弁当のメリットは栄養バランスだけじゃない!

宅配のお弁当を利用する最大のメリットは、利用する人が何を求めるかによって異なります。栄養面だけではない、宅配のお弁当を利用するメリットについてご紹介します。

宅配サービスの需要~地域の高齢者の状況~

2012年(平成24年)から2025年(令和7年)までの間に、在宅医療を受ける人は1.7倍、在宅介護を受ける人は1.4倍増加すると予測されています。さらに世帯主が65歳以上の夫婦のみの世帯や単独世帯は増加していき、2025年には全世帯の1/4を占めると見込まれています。これらのことは、何らかの介護や医療を受けながら高齢者だけで暮らしている世帯が、地域の中に増加することをあらわしています。

低栄養の予防・改善

厚生労働省では、「高齢者の低栄養対策は、日本にとって喫緊の課題」ととらえています。医療機関や介護老人保健施設、介護老人福祉施設などでは、栄養士または管理栄養士が食事の提供にかかわっており、低栄養の予防や改善についても対策がとられているといえます。しかし医療機関や施設を退院・退所して家庭に戻った場合には、栄養状態の管理を自宅で行わなくてはならないということになります。入院や入所前と食事の内容が変化している場合には、家庭での食事にかかわる負担が増加することが懸念されます。

また、適切な食事が準備されない場合には、病院や施設に逆戻りすることにもなりかねません。
そこで厚生労働省では、医療や介護の関連施設と住まいをできるだけ切れ目なくつなぐものとして、医療や介護施設の栄養士・管理栄養士と、宅配のお弁当事業者の栄養士・管理栄養士・その他の職種が連携し、情報を共有することをすすめています。

食事についての心配事や困りごと

2012年度(平成24年度)から2014年度(平成26年度)の厚生労働省の調査では、居宅サービスの利用者やその家族の約40%が、食事についての心配事や困りごとがあると回答しています。具体的な内容としては「食事内容」「食事の準備や料理」「食事形態」が多くあげられました。では実際に、食事について心配事や困りごとがあった場合に高齢者がどのようなサービスを利用しているかというと、最も多いのは「外食」、次いで「店で売っている弁当屋お惣菜」の利用があげられており、民間や公的機関の宅配のお弁当を利用している人は約4%にとどまっているのが現状です。

しかし、今後自分で食事が用意できなくなったり、用意してくれる人がいなくなった場合には配食サービスを利用したいと考えている高齢者は、民間の配食サービス、公的な配食サービスにかかわらず50%以上存在しており、宅配のお弁当の需要はますます高まると予想されます。

宅配サービスの食事としてのメリット

宅配のお弁当を利用するメリットは大きく2つに分けて考えることができます。ひとつは食事としてお弁当が持つメリットと、宅配されることに付随するメリットが考えられます。

栄養バランス・食材の豊富さ

宅配のお弁当の多くは、献立作成に栄養士や管理栄養士が携わっています。1食のお弁当の中に多種類の食材が使用されており、栄養のバランスが整っています。これは、高齢者が宅配のお弁当を使用したいと考える大きな理由のひとつであると同時に、宅配のお弁当の最も大きな特徴といえます。高齢者の夫婦のみの世帯や単身世帯では、野菜などの食材を購入しても食べきれないことも多く、毎日の食事に多種類の食品を並べることは、手間や経済面を考えても大変なことです。

さらに宅配のお弁当の中には季節感のある食材が使われていたり、年中行事に合った献立が提供されるなど、単調な生活になりがちな高齢者の楽しみとなります。

療養食として利用

医療機関から退院して自宅に帰った場合は特に、医師から療養食の指示があることがあります。エネルギーの制限や塩分の制限であれば、家庭でも比較的対応しやすいのですが、たんぱく質とエネルギー、塩分、その他の栄養素など、複数の栄養素について調整が必要な場合は、家庭での調整が難しい場合があります。宅配のお弁当には、そのような療養食に対応したお弁当を提供している事業者もあります。それらを利用することで、安心して食事が摂れ、体調管理にとても有効です。その場合には、医師からの指示を適正に宅配のお弁当事業者に伝える必要があります。

電話やメールによる相談窓口がある場合は積極的に利用しましょう。栄養士や管理栄養士に直接相談できる場合もあります。

食事形態の調整

在宅の地域高齢者の中には、摂食嚥下機能に低下がみられる場合もあります。食べる人の摂食嚥下機能に合った食事形態に調整することは、窒息や誤嚥性肺炎などを予防し、安全に食事を摂るためには欠かせません。

ペーストやゼリー・ムース状に調整するためには、ミキサーやフードカッターなどの調理器具や「とろみ剤」といった特別な食品の使用が必要となります。しかし、1人分の食事をミキサーやフードカッターにかけることは困難であり、食事形態の調整にはある程度の調理技術も必要なため、家庭での調整は難しいことがあります。宅配のお弁当事業者の中には、摂食嚥下機能に応じていくつかの食事形態を用意している場合があり、食べる人の摂食嚥下機能に合った食事形態を選ぶことができます。

また、義歯の不具合などにより一時的に食べにくくなった場合にも、食事形態の変更に対応してもらえる場合もありますので、食べる人の摂食嚥下機能について、できるだけ詳しく宅配のお弁当事業者に伝えるようにしましょう。

教材的役割

適切な内容で届けられる宅配のお弁当には、学校給食と同様に、教材的な役割もあります。1食のお弁当の中での食品の組み合わせや、味付けのバランス、適正な量などを実際に食べながら知ることができ、普段の食事にも生かすことができます。特に療養食や食事形態の調整については、その役割は大きいといえます。

安心して食べることができる

宅配のお弁当事業者の多くは、お弁当の安全性についても配慮がされています。契約農家による野菜栽培や、独自の基準を設けて食材のチェック体制をとっている事業者もあります。また多くの宅配のお弁当の事業者では、食品衛生法に基づいた大量調理施設マニュアルに沿って、食材加工の工場から配達に至るまでの衛生管理を徹底しており、安心して食べることができます。

宅配サービスの生活面に与えるメリット

お弁当が宅配されることには、単に食事が届くということだけではなく、高齢者の健康や生活にとって、さまざまなメリットがあります。

食事が届くことの安心感

自分で食事の準備をしなくても食事が届くということは、それだけで安心感を得られることがあります。特に高齢者の単独世帯や、高齢者の夫婦のみの世帯でどちらかに介護が必要な場合、毎日3食の食事の準備は大きな負担になる可能性あります。なんでも食べたいものを食べられるのであれば、食事は大きな楽しみといえますが、疾患のコントロールのための療養食や、介護のための食事形態の調整が必要な場合などでは、食事の準備が負担となることは珍しくありません。

自分で食事の用意をしなくても、栄養バランスが整った適正な食事が届くということは、それだけで安心感を得られ、息抜きの時間ができることにもつながります。

生活のリズム

定期的に宅配のお弁当を利用することで生活が規則正しくなるという効果が期待できます。
高齢者では睡眠と覚醒のリズムが変化したり、生体リズムの変化がおこることが知られています。睡眠と覚醒のリズムを整えるためには、毎日同じ時間に起きるように心がけ、朝は日の光を浴びることが大切です。また、規則的な時間に食事を摂ることで体温のリズムが整い、睡眠と覚醒のリズムも正常化するといった実験結果があります。

テルモのウェブサイトです。高齢者が本来の生活リズムを照り戻すために必要なことが説明されています。ご参考ください。

https://www.terumo-taion.jp/health/dementia/03.html

社会的交流の機会

社会とのかかわりが減少して刺激の少ない生活が続くと、精神機能の低下や認知症の発症につながるリスクが高まります。もともと人とかかわることが苦手だったり、身体機能の低下によって外出が困難な人の場合、家に閉じこもりがちになります。特に単独世帯では、誰かが家に訪ねてこない限り、ほとんど人と会話をせずに生活をしているようなケースもあります。

人が会話をしているときは、脳の前頭葉や海馬という領域が活発に使われます。前頭葉は物事を考えたり、判断したりといった高度な認知機能の役割があります。海馬は記憶をコントロールする働きがあり、時間とともに忘れてしまっても良い「短期記憶」と、時間が経過しても忘れない「長期記憶」の整理を行っています。

また、記憶を思い出すのも海馬の役割です。前頭葉や海馬は生活習慣の影響を受けやすいといわれており、会話によって刺激されます。たとえお弁当配達時の短い会話であっても、実際に人と顔を合わせて会話することはとても大切です。また配達の人と顔を合わせるために、身なりを整えたりすることも、生活の中の大切な刺激となります。

安否確認

お弁当の宅配事業者では、お弁当の宅配時に安否確認をしています。その方法や対応内容は、会話の中で体調確認をしたり、必要に応じてご家族やケアマネジャーに連絡をするなど、お弁当の宅配事業者によって異なります。中にはお弁当の配達がなくても安否確認のみを依頼できる事業者もあるので、確認してみましょう。家族と離れて生活している場合や、家族が急に留守にするような場合には、お互いに安心感が得られるので有効です。

適切な宅配のお弁当を選ぶために

食べる人に合ったお弁当を選び、定期的に利用することは、体調の維持や低栄養の予防のために役立ちます。

費用を検討する

宅配のお弁当利用にかかわらず、食事は毎日のことなので、費用についてはしっかりと確認しておきましょう。宅配のお弁当は介護保険のサービスには含まれていないため、基本的には民間の事業所から選び、実費で利用することになりますが、各自治体で補助金制度を設けている場合があります。制度を利用するためには、各市区町村で条件が異なることがあるので、市区町村の担当窓口やケアマネジャーに相談してみましょう。

お弁当形式の食事は割高と感じることありますが、高齢者の夫婦のみの世帯や単身世帯では、野菜や肉類などを購入しても食べきれずに廃棄することもあるかもしれません。そのようなフードロスや、調理や後片付けのこと、また自宅まで配達されるということなども考慮したうえで、費用についても検討しましょう。

食べる人の健康・身体状況を伝える

実際に宅配のお弁当を注文する際には、利用する人に合ったお弁当を提供するために、宅配弁当の事業者から下記のようなことを聞かれることがあるかもしれません。反対に、健康や食事内容について気になることがある場合は、あらかじめ下記の表にチェックをし、積極的に伝えることも大切です。

確認事項(宅配のお弁当を利用する人について)はいいいえ
おひとりでお住まいですか?
日常生活で介助が必要ですか?
要介護認定を受けていますか?
この半年間で体重が増えたり減ったりしていますか?
現在、何かの病気で医師にかかっていますか?
医師から食事療法を指導されていますか?
噛む力、飲み込む力に不安はありますか?
食欲はありますか?
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を食べていますか?

※主菜:魚や肉、卵、大豆製品などを使ったおかずの中心となる料理。

副菜:野菜などを使った料理。

 

 

食物アレルギーはありますか?
買い物や食事の準備は大変ですか?
週に1回以上は外出していますか?
食事を一緒に食べる人はいますか?
ご自身で健康だと思ますか?
試食サービス

宅配のお弁当事業者では、割引や無料の試食サービスを実施していることも多くあります。食べる人に合っているかどうかは、実際に食べてみることが一番です。試食サービスがある場合は、ぜひ利用してみましょう。

まごころ弁当】では栄養バランスの整ったお食事をご提供しております。ただいま無料試食キャンペーン中です。ぜひご利用ください。

宅配サービスに関するまとめ

宅配のお弁当は、栄養のバランスが整っていること以外に、高齢者の生活面にもメリットがあります。今後はさらに、在宅高齢者の食事提供に付随するサービスは幅が広がると考えられます。宅配のお弁当が持つメリットを知って、有効に利用しましょう。

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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