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噛む力や飲み込む力が弱くなってきた時の食事のポイント

作成日:2020年9月3日

噛む力や飲み込む力が弱くなってきた時の食事のポイント

高齢になるとこれまでと同じような食事が食べにくくなり、食事中にむせる、飲み込みにくいなどの症状が出てきます。噛む力や飲み込む力が弱くなってきたら、食べる力に合わせて調理方法を工夫することが大切です。高齢者の方が食べやすい調理方のポイントについてご紹介します。

◆高齢者の食事の問題点

高齢者の食事の問題点

高齢になると噛む力や飲み込む力が衰えてきて、食事中によくむせる、飲み込みづらいなどの症状が出てくることがあります。これまでと同じような食事が食べにくくなることで、食事の量が減ると栄養不足になり低栄養状態に陥ってしまうことも。低栄養状態になると筋肉の衰えからロコモティブシンドロームの原因になったり、免疫力が下がることで感染症にかかりやすくなるなどのリスクも高くなります。

美味しく食事を食べられることは健康寿命を延ばすことにつながります。これまでの食事が食べにくくなってきたら、噛む力や飲み込む力に合わせて調理法を少し工夫することが大切です。

◆食べる力に合わせた食事とは?

高齢者の食事は栄養バランスに気を配ることはもちろん、食べる力に合わせて「噛みやすい」「飲み込みやすい」食事であることが大切です。

介護食はやわらかさや粘度によってさまざまな種類があります。日本介護食品協議会により制定されたユニバーサルデザインフード(UDF)では4つの区分に分けられます。

・区分1|容易に噛める
・区分2|歯ぐきでつぶせる
・区分3|舌でつぶせる
・区分4|かまなくてよい

食べる力が衰えてくると、通常の調理では、野菜の繊維が噛み切りにくい、固くて食べづらい、パラパラとしているものは飲み込みにくいなどの症状がでてきます。そこで、食べる力に合わせて、舌でつぶせるくらいまでやわらかくゆでる、飲み込みやすいようにとろみをつけるなど、食べやすくする工夫が必要です。

◆高齢者の食事作りで気をつけたいポイント

高齢者の食事作りで気をつけたいポイント

自宅で高齢者向けの食事を作る際は、食べやすいように食材を切ったり、通常の食事よりもやわらかくなるまで煮る、とろみをつけて飲み込みやすくするなどの工夫が必用です。

・食べやすく切る

キャベツや白菜などは繊維を断ち切るようにすると噛みやすくなります。また、食物繊維が多いごぼうやにんじんなどの食材も噛む力が衰えてきた方には食べにくい食材です。小さく切る、しっかりやわらかくなるまで煮ると食べやすくなります。大根やなすなどには隠し包丁を入れると食べやすくなりますよ。また、具材によって大きさや固さが違うと食べづらくなるので、大きさをそろえて切ることも大切です。

・たんぱく質はやわらかい食材を選ぶ

お肉ならもも肉やかた肉よりも、ひき肉やしゃぶしゃぶ用の薄切り肉を使用しましょう。赤身肉を使用する場合は筋を断ち切る、すりこぎでたたくなどして、やわらかく食べることができる工夫をすることがポイントです。魚介類では青魚や白身魚が高齢者の方も食べやすい食材です。骨が多い魚には気をつけましょう。エビやイカなど噛み切りにくい食材はフードプロセッサーでペースト状にすると食べやすくなります。豆腐はたんぱく質豊富でヘルシーなので、高齢者の方にはおすすめの食材です。

色々な味つけができるので、様々な料理に活用できます。たんぱく質は不足すると筋肉量の低下や骨が弱くなる原因にもなります。食べやすく調理をして、必要量を摂取することが大切です。

・香味野菜やスパイスを活用する

高齢になると味やにおいを感じる能力がだんだんと衰えてきます。特に、塩味や苦味、酸味を感じにくくなると言われています。味付けを濃くすると塩分のとりすぎにもなるので、塩やしょうゆなど調味料の量はそのままにして、しょうがや大葉などの香味野菜を加えたり、スパイスを効かせるなどして味のメリハリをつけると美味しく食べることができます。

・塩分控えめにする

高齢になると味覚が鈍くなり、濃い味を好む方もいらっしゃいます。高齢者は血圧が高くなる方が多いので、美味しいと感じる範囲で減塩を心がけましょう。しかし、塩分を気にするあまり薄味になりすぎては物足りないものです。そんな時は出汁を効かせる、香辛料や香味野菜をアクセントに加える。酢や果物の酸味を効かせるなどの工夫をすると、塩味の物足りなさを補うことができますよ。

・噛みやすいやわらかさに調理する

食べる力に合わせて食材を食べやすい固さになるように調理しましょう。圧力鍋を使って素材をやわらかくする、揚げ煮にして食べやすくする、炒め物にする場合は野菜を下ゆでしてやわらかくしてから炒めると食べやすくなります。また、ご飯は食べる力に合わせて水分量を変えてやわらかさを調整し、麺類は短く切ると食べやすくなります。

・とろみをつけて飲み込みやすく

飲み込むときにバラバラになってしまう食品やサラサラしている汁物は、飲み込む力が低下している方にはとても食べにくいです。片栗粉で汁物にとろみをつける、あんかけにするなど、適度なとろみをつけることで飲み込みやすくなります。あまり強いとろみは逆効果になりますので、その方の飲み込む力に合わせることが大切です。

◆一汁三菜でバランスのいい食事を

健康な体を作るためには栄養バランスが大切です。何かの栄養素をとりすぎたり、逆に少なすぎると体に様々な影響があります。炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよくとるように心がけましょう。

主食、主菜、副菜、汁物と一汁三菜か一汁二菜で献立を考えると自然と栄養バランスのいい食事になります。体のエネルギー源となるご飯や麺類の主食はその方の活動量に合わせてしっかりととりましょう。主菜はお肉、お魚、大豆製品などからバランスよくとると栄養バランスがよくなります。副菜にはビタミン、ミネラルが豊富な野菜や食物繊維が豊富なきのこや海藻類をたっぷりととりましょう。

また、夏は涼し気なガラスの器に料理を盛りつけてみたり、冬には温かい色のランチョンマットを敷いてみたりと食事を楽しむための空間を作ることも食欲アップに効果的です。その時期の旬の食材を取り入れて、季節の味を楽しむのもいいですね。

高齢になると活動量が減ることでお腹が空かず、あまり食事を食べられないことも。軽い運動などを取り入れて体を動かすことで食事を美味しく食べることができます。
さらに、食事は決まった時間に食べるように心がけると生活のリズムも整いますよ。1食で量が食べられなくなってきたときには、1食の量を少なくして1日に4~5回くらいに分けて食べると1日に必要な栄養をとることができます。

◆「まごころ弁当」は高齢者向けのお弁当

「まごころ弁当」は高齢者向けのお弁当

まごころ弁当のお弁当は高齢者の方が食べやすいように調理されているお弁当です。高齢者の方が必要なカロリーがしっかりとれるように調整されていて、1食で16品目前後の食材が使用されています。さらに、原材料にこだわった旬の食材が使用されているので、安心して食べることができますよ。
栄養士が献立を考えているので栄養バランスもバッチリ!食材の大きさや固さは高齢者の方が食べやすいように調理されており、ただやわらかいだけでなく、ある程度歯ごたえも楽しめる固さになっています。

噛む力が弱くなってきた高齢者の方でも、無理のない範囲で噛むことを続けていないと更に咀嚼能力が低下してしまいます。ある程度の歯ごたえがある食事を食べることは咀嚼機能のトレーニングにもなります。高齢者の方によっても噛む力、飲み込む力は違います。そのときの状態に合わせた食事をとることが大切です。

まごころ弁当では、ごはんをおかゆに変更したり、咀嚼能力が衰えてきた方にはきざみ食にするなど、高齢者の方の健康状態に合わせて個別対応も可能です。個別対応については別途料金不要!無料で対応してもらえますよ。

毎食高齢者の方向けの食事を別で作るのはなかなか大変なこともありますよね。そんな時には高齢者の方向けに作られた宅配弁当を活用するのがおすすめです。まごころ弁当では、普通食のお弁当はもちろん、たんぱく質を制限している方向けのお弁当、咀嚼が難しくなってきた方向けのムース食のお弁当など健康状態に合わせて選べます。自炊が難しい時はお弁当を活用すれば、無理なく栄養バランスのとれた食事を続けられますね。

「まごころ弁当」は前日までに注文すれば自宅に届けてくれるので、予定に合わせて注文が可能です。さらに、お弁当は日替わりで、季節に合わせてメニューの入れ替えもされています。メニュー内容は和洋中とバリエーション豊か!これなら、飽きずに続けられますね。

◆まとめ

健康的な生活を送るためには栄養バランスのとれた食事を継続することが大切!食事を作るのが難しい時は宅配のお弁当も上手に活用して健康的な食生活を目指しましょう。

【まごころ弁当】ではただいま無料試食キャンペーン中です。この機会にぜひご利用ください。
https://www.magokoro-bento.com/blog/

この記事の作成者:松井 さゆり(フードコーディネーター)
この記事の提供元:シルバーライフ

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