シニア世代のオーラルケア|いつまでも食事を楽しむために!
作成日:2020年10月6日
食事を美味しく食べること、体の健康を維持するためには口腔内のお手入れが欠かせません。口腔内の健康状態は加齢によっても衰えてきますが、日ごろのお手入れによって老化を遅らせることも可能です。自宅で出来るオーラルケアのポイントについてご紹介します。
目次
◆オーラルケアとは
オーラルケアとは歯や口の中を清潔に保つケアをすることです。口腔内を健康に保つことは食事を美味しく食べられるだけでなく、心身の健康状態を良好に保つことにも深く関係しています。口腔内を健康な状態に保つためには、日ごろから自宅で行えるセルフケアと歯科医院で治療や予防をしてもらうプロフェッショナルケアを組み合わせて行うことが大切です。
◆高齢者のオーラルケア
口腔の機能には噛む、飲み込む、唾液の分泌、発音など様々な役割があります。これらの機能は加齢によりだんだんと衰えてきます。高齢者は口腔内の自浄作用が低下しているので、健康を保つためにもオーラルケアがより重要になってきます。噛む力、飲み込む力が弱くなると十分な栄養を摂取できず低栄養状態に陥ってしまうことも。低栄養状態が続くと免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったり、がんなどの生活習慣病の原因になる可能性もあります。
また、口腔内の細菌が誤嚥によって肺に侵入し、誤嚥性肺炎を引き起こす場合もあります。誤嚥性肺炎を防ぐには口腔内を清潔に保つことが大切です。口腔機能を健康に保つことで、美味しく食事を食べられるだけでなく、体の健康維持にも効果が期待できるのです。
また、口腔機能はコミュニケーションにも重要な役割を果しています。口や舌の筋力低下により他の人とのコミュニケーションが上手く取れなくなる、口臭を気にして話すのがおっくうになると人付き合いを避ける原因にもなります。人付き合いを避けて家に閉じこもりがちになるとうつ病や認知症の原因になってしまうことも考えられます。
心身の健康を保つためにも毎日のオーラルケアが大切です。
◆自宅で出来るセルフケア
オーラルケアは「器質的口腔ケア」と「機能的口腔ケア」に分けることができます。
・器質的口腔ケア
器質的口腔ケアとは、歯ブラシや歯間ブラシなどを使って、口の中を清潔にすることです。虫歯や歯周病予防のためにも毎食後や就寝前に歯、舌、口の清掃を行いましょう。入れ歯がある方はそのお手入れも忘れずに、舌の清掃も行うと効果的です。
・機能的口腔ケア
機能的口腔ケアとは、顔や舌の体操や唾液腺のマッサージなどをして口の機能を健康に保つことです。加齢とともに口の筋力が低下したり、唾液の分泌量が減少してきます。機能的口腔ケアを行うことによって噛む力や飲み込む力の低下を防ぐことができ、誤嚥性肺炎の予防やフレイルの予防にも効果が期待できます。そのためには、顔面体操や舌体操、唾液腺マッサージを行うと効果的です。
詳しくは厚生労働省「e-ヘルスネット」に掲載されていますので、参考にしてみてください。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-08-004.html
◆高齢者のオーラルケアのポイント
・歯ブラシの選び方
高齢者の方は歯や歯ぐきが弱くなってきているので、毛はやわらかめを選ぶことがポイントです。口を大きく開けることが難しい場合もあるので、ヘッドは小さめのものがおすすめです。また、柄は握りやすいように太めのものを選びましょう。
・歯の磨きかた
歯ブラシをえんぴつを持つように持ち、歯と歯茎の間に向けて45度の角度で毛先をあてるようにして磨きます。力は入れずに軽く小刻みに動かして磨きましょう。また、高齢者の方は歯ぐきが下がり、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。歯間ブラシも併用して歯と歯の間の汚れもきれいにしましょう。歯間ブラシは太すぎると歯ぐきを傷つけてしまいますので、太さに注意して選ぶことが大切です。歯ブラシは1か月に1回程度の頻度で新しいものに変え、清潔に保ちましょう。
・歯磨き粉の選び方
歯磨き粉は虫歯を予防するフッ素配合のものがおすすめです。研磨剤が含まれている歯磨き粉は歯の根元が露出している方や歯が弱ってきている方が使うと歯を傷つけてしまう場合があるので、研磨剤不使用のものを選びましょう。また、発泡剤が含まれている歯磨き粉は泡立ちがいいですが、高齢者の方は誤嚥の可能性があるので避けましょう。歯磨き粉の分量は歯ブラシの1/3程度が適量です。つけすぎないように気をつけましょう。
・舌のお手入れ
口腔機能が低下してくる高齢者は舌苔(ぜったい)がたまりやすくなります。健康な状態の舌は薄いピンク色をしていますが、舌苔がたまると舌の表面が白くなります。これは食べ物の残りかすや細菌などが集まったもので、口臭の原因になったり、味を感じにくくなるなどの影響があります。
さらに、舌苔に含まれている細菌が原因で誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあります。舌苔は若い方でもできるものですが、白い部分に厚みがある場合はきちんとケアをすることが大切です。舌をケアするための舌ブラシを使って1日1回お手入れをしましょう。舌はデリケートなので、力は入れず優しく行うことがポイントです。口が渇きやすい方は保湿剤を使用するのがおすすめです。
・入れ歯がある場合
入れ歯も歯と同じように毎日のお手入れが必用です。入れ歯に汚れが付着していると、歯ぐきに炎症が起きたり、口臭の原因となります。入れ歯は入れ歯専用の歯ブラシを使ってきれいに磨き、よく洗いましょう。研磨剤入りの歯磨き粉は傷をつけてしまう可能性があるので、できれば専用の歯磨き粉を使用することをおすすめします。2~3日に1回は入れ歯専用の洗浄剤につけて除菌を行いましょう。
・要介護者の場合
ベットで行う場合は誤嚥をしないように歯磨きの姿勢に気をつけましょう。介護が必要な高齢者の方の場合も筋力の衰え防止やマヒの改善のためにも可能な範囲で歯磨きを自分で行うことがおすすめです。負担を軽くするためにも短時間で終わらせるようにしましょう。
◆健康はまず食事から!
健康に長生きするためには食生活を整えることが肝心です。加齢により噛む力が衰えてくると繊維質の野菜や肉など、よく噛んで食べる必要があるものを避けるようになります。食べやすい炭水化物などに偏った食事では栄養バランスが乱れ、フレイルや生活習慣病の原因にもなりかねません。食材を通常よりもやわらかく煮る、肉は柔らかい部位やひき肉を使用するなどの工夫をして、様々な食材を食べるように心がけましょう。
オーラルケアを行い健康な口腔状態を保つことでより食事がおいしく感じられますし、健康寿命を延ばす効果も期待できます。また、噛むことは脳の活性化にも効果的で、認知症の予防にも効果があると言われています。栄養バランスの整った食事と正しいオーラルケアを習慣にして毎日を元気に過ごしたいですね。
◆宅配弁当を活用しよう
心身ともに健康な生活を送るためには栄養バランスの整った食事はとても大切です。美味しく食事を食べられることは高齢者の方にとって毎日の楽しみでもあります。バランスがとれた食事が大切だとわかっていても、高齢者の一人暮らしや家族の仕事が忙しいなど、バランスを考えて何品も作るのが難しい時もありますよね。
そんな時には、宅配弁当を活用するのがおすすめです。
まごころ弁当のお弁当は高齢者の方向けに栄養バランスや食べやすさにこだわって作られたお弁当です。栄養士がメニューを考えているので、栄養バランスもバッチリ!さらに、健康状態に合わせて選べる様々な種類があります。普通食のお弁当はもちろん、カロリー制限をしている方向けのお弁当やたんぱく質を制限している方向けのお弁当、咀嚼が難しくなってきた方向けのムース食のお弁当など種類が豊富!前日までに注文すれば自宅に届けてくれるので、予定に合わせて注文が可能です。お弁当の内容は日替わりなので、続けて注文しても飽きないですよ。「おかずのみ」や「おかずとごはんセット」も選べるので、ごはんは自宅で炊くので、おかずだけ欲しいといった注文方法も可能です。
健康的な生活を送るためには栄養バランスの整った食事を継続することが大切です。食事を作るのが大変だなと思う時は宅配のお弁当も上手に活用して健康的な食生活を目指しましょう。
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参考:厚生労働省「e-ヘルスネット」