顔の歪みについて 生活習慣や顎関節症が原因!?
作成日:2021年9月12日
年齢による顔の変化はシワやたるみだけではありません。生活習慣や顎関節症などが原因となり、顔のパーツが左右非対称となり顔が歪んでしまうこともあります。ここでは、顔の歪みの原因や改善方法などについて解説します。
顔の歪みはなぜ起こる?
「唇の上下の位置が合っていない」「顎の先が鼻のライン上からずれている」「前歯が噛み合っていない」これらは顔の歪みによって見られる状態です。顔の歪みは、筋肉のこわばりやたるみ、下顎の変化によって起こります。顔には30種類の以上の筋肉があります。これらの筋肉が左右片方だけ発達したり衰えたりした場合に顔が歪むことがあります。筋肉のこわばりやたるみには生活習慣が大きく関係している可能性があります。
また、下顎の変化は一般的に顎関節症と言われる状態で起こると言われています。顎関節症とは、顎関節や顎を動かしている筋肉(咀嚼筋)の病気の総称です。その中には、咀嚼筋と顎関節の痛み、顎関節の中にありクッションの役割をする関節円板のずれ、及び顎関節を構成する骨の変形などが含まれています。顎関節症の原因は未だ不明な点が多く、様々な要因が組み合わさることによって症状が起こると考えられています。発症の要因は顎関節や顎の筋肉の構造的な弱さや、かみ合わせの悪さ、精神的なストレス、歯ぎしりや食いしばりなど多岐に渡ります。外傷、スポーツ、楽器演奏なども要因の1つです。
また、平常時では上下の歯の間には1~3mm程度の隙間がありますが、食べ物を噛む時、飲み込む時以外にも上下の歯が接触する頻度が多い歯列接触癖があると顎関節症を発症しやすくなります。歯列接触癖はパソコンやスマートフォンの使用時やテレビを観ている時など、何かに集中している時に無意識にやってしまうことが多く、顔の歪みの原因となる顎関節症だけでなく、ほうれい線やエラが目立ちやすくなる原因にもなります。
顎が成長とともに変形する顎変形症は遺伝的要素が強い病気ですが、成人になってから虫歯や歯周病が原因で顎が変形する場合もあります。虫歯や歯周病を放置していると、進行して歯の根元まで炎症が及び、歯槽骨という歯を支える骨や顎の骨まで溶けてしまうためです。顎の骨が溶ける病気はほかにも骨粗しょう症やがんなどがあり、程度に応じて手術による治療が必要となります。
顔の歪みセルフチェック方法
以下の点に注意しながら鏡で自分の顔を確認してみましょう。また、写真を撮って反転してみたり、割り箸を咥えて傾きがないか調べる方法もあります。
・眉の高さは左右で同じか
・目の位置は平行か
・口角の位置がずれていないか
・笑うと見える歯茎の範囲が左右対称か
・鼻の中心と顎の中心がずれていないか
・鼻の穴の形、大きさは左右対称か
・頬骨の高さが同じか
・ほうれい線の深さが左右対称か
・フェイスラインはどちらかたるんでいないか
顔が歪む原因となる生活習慣とは?
・片側のみで食べ物を噛むことが多い
食べ物を片側のみで噛む癖があると、片方の顎の筋肉や関節に負担がかかるため、顔が歪む原因となります。
・歯ぎしり、食いしばりをする
歯ぎしりと食いしばりをする原因にはストレスや嚙み合わせの悪さなどがあります。また、アルコールやタバコには覚醒作用があることから、睡眠の質が下がり、浅い眠りが続くと就寝中に歯ぎしりが起こりやすくなります。
・頬杖をよくつく
頬杖は顔の片方に長時間力が加わるため、筋肉や脂肪の付き方に偏りが出たり、顎の骨格が歪む原因となります。
・姿勢が悪い
姿勢が悪いと顎の位置がずれやすくなります。
・うつ伏せ寝や横向き寝をすることが多い
うつぶせ寝は顎に頭の重さがかかり、歯並びに悪影響を及ぼします。同様に横向き寝も枕に顔が押し当てられた状態となるため、左右どちらかの歯に圧力がかかります。
・ストレスが溜まっている
ストレスが溜まると無意識に歯を食いしばったり、肩や首、顔の筋肉が過度に緊張をしたりします。また、睡眠障害を招き、睡眠中の食いしばりや歯ぎしりの原因にもなります。
顔の歪みを改善する方法とは?
・顎関節症の治療をする
顎関節症の病態に合わせた治療が選択されますが、一般的にはマウスピースのように上もしくは下の歯列に被せるスプリントという装置を使い、顎関節や咀嚼筋への負担を軽減する治療が行われます。
・癖を矯正する
姿勢の悪さや歯列接触癖、食いしばりなど、顔の歪みの原因となる自分の癖を自覚することが大切です。起きている間は意識してやめるようにしましょう。テレビやパソコンの前など集中しやすい場面では見て分かる位置に文字で書いておくと自分で気づきやすいです。
また、家族など一緒に過ごすことの多い人に協力を要請しておくことで癖を矯正しやすくなります。就寝中の歯ぎしりは自分では気づきにくいものです。歯列に合ったマウスピースを装着したり、歯医者で嚙み合わせの調整を行い、就寝中に歯や顎に負担がかからないようにしましょう。
・ストレスを軽減する
ストレスが溜まると無意識に険しい表情をしてしまったり、歯を食いしばってしまったりなど、過度に筋肉を緊張させてしまいます。顔の歪みを改善するためには心に余裕を持ち、穏やかな表情で過ごせるようストレスを軽減していくことが重要です。入浴やアロマセラピー、運動など自分に合ったストレス解消方法を見つけましょう。
・仰向けに寝る
うつ伏せ寝や横向き寝を習慣としていると顔が歪む原因となるため、基本は仰向け寝とし、適度に寝返りが打てるよう自分に合った寝具を使いましょう。
・フェイスローラーを使う
顔の筋肉のこわばりをほぐすにはフェイスローラーが有効です。フェイスローラーを使用する時間は5~10分以内とし、肌が保湿された状態で力を入れすぎないように行うようにしましょう。長時間、乾燥したまま力を入れて行ってしまうと、肌が傷ついてたるんだりシミが増えたりする原因になります。
・表情筋を動かすエクササイズをする
顔のたるみによって顔が歪んでいる場合は、表情筋を動かすエクササイズが効果的です。鏡を見ながら鍛えたい筋肉を意識して動かしてみましょう。以下の表情筋エクササイズは、1つの表情につき5~10秒行い、1日に5~10回程度行うのが理想的です。
①表情筋エクササイズ
(1)舌を出して大きく目を開け、あっかんべーの顔をする。
(2)眉間にしわが寄らないようにしながら、目を閉じて口をすぼめ、すっぱい物を食べた時の顔をする。
(3)目を大きく開けて口を尖らせたり、大きく開けて驚いた時の顔をする。
(4)目元にしわを寄せないように口角を上げ、笑顔を作る。
(5)眉間にしわが寄らないようにしながら口に空気をため、両頬を膨らませる。
(6)目を大きく開けながら上を見て、口は縦に大きく開ける。
②割り箸体操
大頬骨筋を鍛えるエクササイズです。割り箸の代わりに歯ブラシなど棒状の物であれば行うことができます。
(1)割り箸を1本用意し、前歯で軽く咥える。
(2)上の歯が8本前後見えるように口角を上げ、15秒間「イーイー」と声を出す。
1日3回を目安に行います。15秒間で余裕を感じるようになったら、30秒間に時間を延ばしてみましょう。
・顔の歪みを補正するストレッチを行う
顔と頭の筋肉をほぐし、骨格を正しい位置に戻すストレッチです。
(1)こめかみから耳の上にある筋肉(側頭筋)を両手で揉みほぐす。
(2)奥歯を食いしばった時に盛り上がる部分(エラ)に手の平を添え、顎の力を抜き、円を描くようにぐるぐるとほぐす。
(3)背筋を伸ばし、手を後ろに組み、息を吐きながら後ろに引っ張る。30秒キープし、手を組み替えて反対も同様に行う。
顔の歪みについてのまとめ
顔の歪みを改善するためには普段無意識に行っている癖を自覚し、意識して改善していく必要があります。顎関節症を発症してしまっている場合には、適切な治療やリハビリテーションを行うことで、顎の位置を正常に近付けることができます。
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