【まごころ弁当】ご当地鍋グルメを食べて温まろう!
作成日:2021年11月23日
寒くなってくるとあったか~いお鍋が食べたくなりますよね。家族みんなでお鍋を囲むと、美味しさもひとしおです。手軽に作れることからつい食卓への出番が増えがちですが、マンネリ化しないようレパートリーを増やしてみませんか?今回は日本各地のご当地鍋料理について調べました!
日本各地のご当地鍋料理を紹介!
・石狩鍋(北海道)
北海道の石狩地方では、江戸時代から盛んにサケ漁が行われており、大漁のお祝いにとれたてのサケをぶつ切りにして鍋に入れて食べていたと言われています。同じく鮭を使った郷土料理「三平汁」と混同されることもありますが、石狩鍋は味噌仕立てであり、生のサケを使うという特徴があります。
・かじか鍋(北海道)
カジカは、東北から北海道にかけての冷たい海域に住む魚です。日持ちしないため、ほとんどが地元で消費されています。鍋や汁物にすると大変美味であり、鍋の底が壊れるほど箸でつついてしまうことから別名「なべこわし」とも呼ばれています。
・ひっつみ(岩手県)
岩手県や青森の暗部に伝わる郷土料理で、手でちぎるという意味の「引っ摘む」からきている方言です。水でこねた小麦粉を薄く延ばしたものを手でちぎっては鍋に入れて作ります。地域によっては「とってなげ」と呼ぶところもあります。具や出汁は季節、家庭によって様々です。
・せり鍋(宮城県)
せり鍋はせりの生産量が全国一位の宮城県の名物で、根付きのままのせりを味わいます。せり鍋の歴史は新しく、せりの主な産地である名取市のせり農家と仙台市内の居酒屋が開発に取り組んで生まれ、震災後の地域復興の過程で広まりました。
・きりたんぽ鍋(秋田県)
きりたんぽ鍋はうるち米を潰して木の棒に巻き付けて焼き上げたんぽ餅を、鶏ガラの出汁で煮込んだ鍋料理です。新米収穫後に鍋を囲み、農作業の労をねぎらう習慣が現在も続いています。きりたんぽの発症については諸説ありますが、農業の傍らで木こりが山中で食べる保存食が始まりだとされています。
・芋煮(山形県)
山形では屋外で大きな鍋を囲む「芋煮会」が300年程前より行われていました。里芋やねぎ、きのこ、ごぼうなど山形の旬の具材が使われています。各地域で味付けや具材の種類が異なり、庄内風は豚肉を用いる味噌味、内陸風は牛肉を用いる醤油味など、土地柄が具材に表れます。
・あんこう鍋(茨城県)
あんこうは茨城を代表する冬の味覚です。特に肝が大きくなる12~2月が美味しい時期であり、あん肝が溶け出したスープを味わいながら、えらやひれ、皮や身などあんこうのそれぞれの風味や食感がある部位を楽しむことができます。
・桜鍋(東京都)
桜鍋は味噌と割下で馬肉を煮て卵にひたして食べる東京の伝統料理です。馬肉は精がつくといわれていたことから、明治初期頃より東京の下町で食されていました。馬肉を「さくら」と呼ぶようになった起源については諸説あります。
・いしる鍋(石川県)
いしるとは能登地方に伝わる魚醤のことで、「魚汁(うおしる)」が訛って伝わったものと言われています。いしるは主にスルメイカやイワシの内臓から作られます。いしる鍋は石川県能登地方に伝わる郷土料理で、鍋の具材には旬の野菜やエビ、イカなどが使われます。
・カニちり(福井県)
福井県は越前ガニが特産品であり、ごく薄いあっさりとした出汁にカニを入れ、薬味とポン酢などで食べるかにちりが名物です。
・いのぶた鍋(山梨県)
いのぶた鍋は、ごま味噌汁にいのぶた肉や地元でとれた野菜などが入った鍋料理です。山梨県は昔から狩猟が盛んでいのししをよく食べていたこともあり、戦後、オスのいのししとメスの豚を掛け合わせた「いのぶた」の飼育が奨励されていました。
・ほうとう鍋(山梨県)
ほうとうは山梨を代表する郷土料理で、小麦粉を練った平うち麺にかぼちゃや芋類、季節の野菜、肉などを加えた味噌仕立ての鍋料理です。ほうとうと呼ぶようになった由来には、武田信玄が自分の刀で食材を切ったことから「宝刀」と名づけられたという説があります。
・静岡おでん(静岡県)
静岡おでんとは鶏や牛すじ、濃口醤油を使用した黒っぽいだし汁で煮込んだおでんに、青のりやだし粉をかけて食べる郷土料理です。おでんの具は串に刺しており、ほかにも焼津産のサバやイワシを骨ごとすり身にした黒はんぺんが入っていることが特徴です。
・味噌おでん(愛知県)
味噌おでんは、愛知県岡崎市発祥の八丁味噌をベースとした甘めの汁で煮込んだおでんです。八丁味噌はうま味が濃く、煮込んでも風味が損なわれません。八丁味噌を後からおでんの具につけて食べるスタイルもあります。
・鴨鍋(滋賀県)
冬が近くなると、シベリアから琵琶湖に飛来してくる真鴨を豆腐やねぎなどの野菜と一緒に煮込む鍋料理です。鴨鍋は長浜市を代表する冬の味覚で引き締まった肉質と脂身の甘さが特徴です。現在は冬季に限り狩猟が許可されているため、11月から3月にかけて鴨料理を食べることができます。
・まる鍋(京都府)
まる鍋とはすっぽんを使った鍋料理で、主に京都を中心とした関西地方で食べられます。すっぽんの甲羅の形が丸いためすっぽんに「まる」という呼び名がついていることからまる鍋と呼ばれるようになりました。すっぽんは美味しい出汁が出るため、締めの雑炊が絶品と言われています。
・てっちり(大阪府)
てっちり鍋は「鉄砲」と「ちり鍋」を合わせたフグの鍋料理のことです。昔からフグを食べて中毒死する人は多く、食べるとあたり、死ぬこともあることから江戸時代にはフグ食禁止令が出されていましたが、隠語としてフグを鉄砲と呼ぶようになりました。
・はりはり鍋(大阪府)
はりはり鍋は鯨肉と水菜だけを煮込んだ鍋料理です。捕鯨が盛んだった時代の日本ではクジラ肉は安価で手に入りやすく、近畿地方の庶民ははりはり鍋を楽しんだと言われています。現在ではクジラ肉の入手が難しくなったことから、豚肉や鴨肉で代用されることも多くなりました。
・牡丹鍋(兵庫県)
丹波篠山は日本3大猪肉名産地と言われており、特産品の猪肉を使った牡丹鍋発祥の地として知られています。民謡の「篠山小唄」に出て来る「牡丹鍋」という言葉から宿屋の主人が牡丹の花の形に並べて提供したことから全国に広まりました。
・はもすき(兵庫県)
鱧は淡路島が名産で、同じ時期に旬を迎える淡路玉ねぎとともに鱧出汁で煮込む鱧すきは古くから受け継がれてきた淡路島の郷土料理です。
・クエ鍋(和歌山県・高知県)
和歌山や高知県ではクエが冬の名物です。体調1mにもなる巨大魚で、水揚げが少ないことから幻の魚とも言われています。日本各地のご当地鍋が集まる「ニッポン全国鍋グランプリ2018」では和歌山県日高町の天然クエ鍋が日本一の座に輝きました。
・ばばちゃん鍋(鳥取県)
ばばちゃんとは、岩美町民に「ばばあ」の呼称で親しまれているタナカゲンゲという深海魚のことです。見た目はグロテスクながら、白身であっさりとした味であり、地元では鍋やからあげ、煮つけなどで食べられている鳥取県を代表する味の1つです。
・牡蛎の土手鍋(広島県)
牡蛎の土手鍋は、鍋の周りに味噌を塗りつけ、牡蛎と野菜を煮ながら食べる広島県の郷土料理です。味噌の土手を崩しながら好みの味に調整して食べる独特の調理法で、飲食店だけでなく家庭の食卓でも親しまれています。
・もつ鍋(福岡県)
福岡・博多が起源と言われているもつ鍋は、朝鮮半島の人達が過酷な労働の後に活力源として食べていたホルモン鍋が起源の1つと考えられています。終戦後の豊かではない時代にホルモン(由来は関西弁で「放るもの」)にあり合わせの野菜を加えただけのお手軽な鍋として庶民の間で急速に広まりました。
・水炊き(福岡県)
九州の水炊きは、水から炊きだした鶏の出汁を味わう鍋料理です。水炊きは、水炊き発祥の店の創業者が西洋料理のコンソメと中国料理の鶏の水煮を日本人の口に合うように工夫し、博多で店を開いて大評判となったことから名物となりました。
全国ご当地鍋料理まとめ
日本全国各地のご当地鍋料理の一部をご紹介しました。鍋は身体が温まるだけでなく、野菜や肉をバランス良く食べることができます。今年の冬は、他の地域の気になる鍋料理にチャレンジしてみましょう!
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出典:『農林水産省 うちの郷土料理』
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/index.html
『岩手県観光ポータルサイト「いわての旅」』
https://iwatetabi.jp/downloadimage/?title=&category%5B9%5D=1&large_area%5B0%5D=0&large_area%5B1%5D=0&orientation=&size=&eps=
『観光いばらき』
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