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春に柑橘類を楽しもう!その種類と名前を紹介

作成日:2022年4月15日

春に柑橘類を楽しもう!その種類と名前を紹介

春の日差しがまぶしくなり、シャツ一枚で出歩けるような季節になると、明るい色でさわやかな味のくだものが増え、見ているだけでワクワクしてきませんか?

今回はそんな中でも「大き目柑橘類」の魅力やおいしいサンドイッチのレシピをご紹介します。

冬と春の柑橘類、その違いとは?

冬の寒い時期においしい温州ミカンやキンカンは、節分を終え、少しずつ日差しに春の気配を感じるようになると、今度は土佐文旦やデコポン(不知火)、日向夏、ジャバラに甘夏…と、さまざまな柑橘類が出回るようになってきます。

冬の柑橘類と、春の柑橘類の大きな違い、ご存じですか?

先ずはサイズ。冬の柑橘類といえば、とても小さなきんかんに、直径7cm程度までの温州ミカンがメインです。

それに比べ、春の柑橘類は、土佐文旦や甘夏、はっさくなど、大き目なものが多いのが特徴です。

中医薬膳学でも、冬の柑橘類には冬の体に合った作用があり、春の柑橘類には春の体にあった作用があるとされています。

たとえば、きんかんは薬膳では「温」つまり、体をあたためる働きがあるとされています。

また、咳止めに効果があるというのは民間療法でも有名な話ですね。

乾燥させた温州ミカンの皮は陳皮という生薬として、体を穏やかに温め、消化促進、のどの痛みの解消、咳止めなどの効果が知られています。

ミカンの果肉そのものは体を温めも冷やしもしませんが、風邪による咳を鎮める働き、風邪予防にも効果があります。

ゆずも同様に、皮には体を温める作用があることが知られています。

一方、ゆずの果汁は体の熱を取る働きがあると言われています。

このように、体を温めたり風邪の諸症状に効果があるとされたりしている冬の柑橘に対し、春の柑橘類は体の熱を取る働きを持つものが増えていきます。

体を温めたりこもった熱を発散したりと、季節に合った作用を持つとは、不思議ですね。

春に柑橘類がおススメな理由とは?

デトックスが必要な早春を経て、暖かくなり新たな生活がスタートした春は、今までにないストレスが溜まる季節でもあります。

中医薬膳学では、これを「肝」の気が高まってしまう、と言います。

肝は自律神経の働きとも密接に関係しており、酸味や香りがよいものを取ることで、高まった肝の気を静め、自律神経の働きを整える一助となります。

爽やかな香りを持つ春の柑橘は、ストレスの緩和に役立ち、イライラした気持ちをスッと解消し、気持ちを穏やかにするのにはうってつけというわけですね。

香り成分は特に皮に多く含まれています。

柑橘類を食べた後の皮はすぐに捨ててしまわず、カビなどに気をつけながら、香りを楽しむのもおすすめです。

柑橘類は食欲増進、消化を助ける働きもありますが、食べすぎるとお腹が緩くなってしまう方もあります。

胃腸の働きが弱い方、年齢を重ねた方はとりすぎにも注意してくださいね。

春においしい柑橘類とは?

オレンジ

オレンジ

オレンジは食欲を増進させ、肺を潤し、二日酔いの解消にも効果があるとされています。

オレンジはミカン科ミカン属の柑橘で、原産地はインドのアッサム地方だと言われています。

近年、日本でも栽培されるようになり、国産のオレンジが市場でもみられるようになってきました。

主な産地は広島県、静岡県、和歌山県と、ミカン同様、温暖でもともと柑橘類の栽培が盛んな地域となっています。

海外からは、アメリカからの輸入が多くを占めていますが、世界的な生産量をみると一位はブラジル、続いてインド、中国、アメリカと続いています。

一言で「オレンジ」と言いますが、オレンジの中にはバレンシアオレンジ、また、ヘタと反対側にへそがあるものがネーブルオレンジと呼ばれています。

おへその有無が違う両者ですが、オレンジは果汁を絞って数時間保存しておいても変質しにくいのに対し、ネーブルオレンジの果汁は絞っておいておくと苦みが出てしまいます。

ブラッドオレンジ

ブラッドオレンジ

ブラッドオレンジはイタリアやスペインが原産とされるオレンジの仲間です。

比較的酸味が少なく、甘味やコクが強いのが特徴で、近年、日本でも愛媛県や和歌山県で栽培されるようになり、少しずつですが国産が手に入るようになってきました。

ブラッド(血液)という名がついているとおり、他のオレンジ類よりも赤みが強い色をしています。

この色はアントシアニンというポリフェノールの色で、ナス、ブルーベリーや紫芋にも含まれている成分もその一つです。

紫外線やウイルスなどの外的から身を守るために植物が身につけたフィトケミカルの一種で、抗酸化力が強く、特に目の健康を守る働きがあるとされています。

文旦

文旦

文旦はグレープフルーツと同じ祖先をもち、日本では主に高知県、次いで鹿児島県で栽培されています。

文旦の仲間は交雑、交配しやすく、国内では土佐文旦、水晶文旦、安政柑、晩白柚、また、海外ではスウィーティーなど、多くの品種が確立されています。

文旦は同じ文旦の花粉では結実が難しく、小夏など、他の柑橘類の花粉を使って人工授粉し、結実させます。

12月頃収穫しますが、収穫直後は酸味が強いため、2月~3月頃まで室に保存し、追熟して酸味が落ち着いてからの出荷となります。

見た目はグレープフルーツによく似ていますが、薄皮と果肉の実離れがよく、手でむくとポロリと取れ、食べやすいのが特徴です。

肌を健やかに保つビタミンCや水溶性食物繊維のペクチンを多く含むほか、外皮、薄皮にはグレープフルーツにも含まれるナリンギンという苦み成分を含んでいます。

ナリンギンには抗アレルギー作用があり、花粉症の症状を鎮めたり、免疫力を高めたりする働きがあります。

ただし、血圧をコントロールする薬の作用を強めてしまうとされています。

高血圧の治療を行っている方は、文旦を食べても良いかどうか、念のためかかりつけの医師に相談してくださいね。

デコポン(不知火)

デコポン(不知火)

デコポン(不知火)は、長崎県の農林水産省果樹試験場にて1972年に清美オレンジとポンカンの交配種として誕生しました。

糖度が高く、酸味は控えめでとてもおいしい品種でありながら、出べそのように出っ張るその姿から当時は敬遠され、市場には出回りませんでした。

そこで、1993年に糖度が13%以上、クエン酸1.0以下など、一定の基準「全国統一糖酸品質基準」を設けて商標「デコポン」という名前で出荷するようになったところ、瞬く間に人気が出て、全国へと出荷されるようになったということです。

甘夏

甘夏

甘夏は江戸時代に長崎県に漂着した柑橘の種から発生したものとされています。

外皮、内皮ともに固く厚みがありますが、果肉はとても瑞々しく、酸味が強めでさっぱりとした味が特徴です。

少し気温が上がってきたころには、特に美味しく食べることができます。

鹿児島で甘夏の枝代わりとして発見された紅甘夏は、オレンジ色の果肉が特徴で、従来の甘夏よりさらに糖度が高く、酸味がまろやかなのが特徴です。

レモン

レモン

一年を通して入手できるレモンですが、近年、国産レモンが多く作られるようになってきましたね。

産地は広島県が1位で生産量の50%を占め、ついで愛媛県、和歌山県と続いています。

とても酸味が強いレモン、柑橘類の中でも特にビタミンCやクエン酸の含有量が多く、疲労回復にとても効果的です。

また、レモン特有の爽やかな香りはリモネンという香り成分でできており、リラックス効果があるほか、交感神経を刺激して新陳代謝を活発にし、覚醒作用や血流の促進が期待できます。

魅力的な柑橘類のフルーツサンド

甘酸っぱさが魅力!柑橘類のフルーツサンド

薄い黄色からブラッドオレンジの赤と、柑橘の果肉は色のバリエーションが豊富ですね。

これらを使って作るサンドイッチは爽やかな春の日差しのように、見ているだけで楽しくなります。

今回は柑橘類の酸味に合わせ、クリームにもひと手間。

ヨーグルトを加えて爽やかに仕上げました。ジューシーで爽やかなフルーツサンド、ぜひお試しくださいね。

【材料】2~3人分
・サンドイッチ用食パン…4枚
・お好みの柑橘類…2~3個
(サイズにより調整してください)
・ヨーグルト…200cc
・生クリーム…200cc
・砂糖…大さじ2

材料

【作り方】

①ヨーグルトを、キッチンペーパーをしいたザルにあけ、味噌程度の固さになるまで冷蔵庫で水分を切っておきます。(2~3時間)

作り方①

②柑橘類は皮をむき、果肉を取り出しておきます。ザルにとり、軽く水分を切っておきます。

作り方②

③生クリームに砂糖を加え、固く泡立てます。水分を切ったヨーグルトを加え、全体を大きく混ぜます。ヨーグルトを加えると、少しクリームが締まり、固くなります。

④パンに好みでバターを薄く塗り、③のクリームを塗り②のフルーツを彩りよく並べます。

作り方④

⑤上から全体を覆うように、さらにクリームを塗ります。

作り方⑤

⑥食パンで蓋をし、ラップフィルムでくるんで30分程度冷蔵庫でなじませてから切り分けます。

作り方⑥

健康な日々は食生活から

日々健康に過ごすために大切なことと言えば、規則正しい生活、睡眠や適度な運動、そして、食事を整えることですね。

毎日栄養バランスを考え、食事を作って食べることはとても大切ですが、とても難しいことでもあります。

特に一人暮らしや、年配のご夫婦だけの世帯の場合、栄養バランスを整えるために多くの食材を購入しても、使い切ることができず、結局は処分せざるを得なくなることも出てくるかもしれません。

そんな時にぜひ試していただきたいのが、まごころ弁当のお弁当です。

まごころ弁当のお弁当は、管理栄養士が栄養バランスを考え、こだわりを持って選んだ食材を使って作る、おいしいお弁当です。

年齢を重ねた方でも食べやすい味付けや大きさ、固さにも配慮されたお弁当は、普通食のほかにも、カロリーや塩分の摂取を気にしておられる方向けの小町、カロリー調整食、また、持病に寄りたんぱく質の摂取に気を遣う方向けのたんぱく調整食、咀嚼や嚥下に不安がある方には、ムース食や刻み食など、たくさんの選択肢のなかからぴったりの一品を選ぶことができます。

今なら無料試食キャンペーンを実施中です。この機会にぜひお試しくださいね。

まとめ

今回は朝食におやつに、さっぱりと食べやすいフルーツサンドをご紹介しました。

果汁がたっぷりのフルーツサンドは食べている時に水分が溢れてきて、大きくカットしてあると食べにくさを感じるかもしれません。

そんな場合は、写真の四角く切ったもののように、小さめにカットして仕上げるのもおすすめです。

柑橘に限らず、さまざまなフルーツも使っておいしいフルーツサンドを楽しんでくださいね。

なお、果物の中にはたんぱく質を分解、凝固する働きがあるものがあります。

長時間の作り置きには向かないため、できるだけ早めに召し上がってくださいね。

この記事の作成者:真鍋 実穂(調理師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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